夜中までゲームの音がしていた。
朝になっても寝ていて、食事もろくに取らなくなっていった。
「このままでいいのか」
「取り上げた方がいいのか」
「でも取り上げたら何をするんだろう」
私もまったく同じことで悩んでいました。
取り上げる、時間を制限する、話し合う。
思いつくことは全部試しました。
でも何をやってもうまくいかなかった。
この記事では、私が実際にやって失敗したことと、
そこから気づいたことを正直に書きます。
結論から言うと、ゲームを取り上げても状況はよくなりませんでした。
むしろ関係が悪くなっただけでした。
ゲームにのめり込んだ背景
息子がゲーム依存のようになった背景には、
いくつかのことが重なっていたと思います。
以前付き合っていた男性と暮らしていた時期、
するべきことができないからという理由でゲームもテレビも完全に禁止されていました。
その頃はそこまでゲームをしたがらず、むしろ興味を持たないように見えました。
今思うと、諦めていたんだと思います。
家庭環境がゲーム依存に影響していた話は別の記事にまとめてます。
別れて新しい家に移ってから、
ゲームができるようになった途端に一気にのめり込んでいきました。
今まで禁止されていた反動が、一気に出てきたんだと思っています。
徐々にゲーム中心の生活になり、寝る時間を惜しんでゲームをするようになりました。
食事もろくに取らなくなって、見るからに痩せてきた。
少しだけ行っていた学校も、全く行けなくなっていきました。
取り上げても、制限しても、うまくいかなかった
ゲームを取り上げたり、時間を制限したり、話し合ったり。
思いつくことは全部試しました。
でも、どれもうまくいきませんでした。
ゲームを取り上げて仕事場に持っていったこともあります。
その日は何十回も電話がかかってきて、出るたびに暴言を吐かれました。
結局ゲームは返しました。でも制限は続けました。
制限時間が近づくたびに息子がイライラし始めて、毎晩のように衝突していました。
ゲームをしている間はおとなしいのに、やめさせようとした途端に別人みたいになる。
その落差がまた私を消耗させていました。
話し合ってルールを決めたこともありました。
紙に書いて貼っておいたこともあります。
でも、
「そんなこと言ってない、ママが勝手に決めた」
と言われる。
ルールを書いた紙を、ぐちゃぐちゃにして捨てられたこともありました。
うまくいかないたびに歯がゆくて仕方なかった。
でもどうすればいいかも、わからなかった。
ゲームを奪う=安心を奪うことだった
あの頃の私は、
「ゲームをやめさせること」
ばかり考えていました。
でも今思うのは、
息子から奪っていたのはゲームだけじゃなかった。
現実と向き合うのが怖くて、ゲームの中に逃げ込むしかなかった。
家の中に安心できる雰囲気がなかった。
ゲームが唯一の居場所になっていたんだと思います。
だから取り上げるたびに、息子は必死になって抵抗した。
当然だったと、今は思います。
ゲームなんて与えなければよかった。
正直そう思ったことも何度もありました。
だけどあの時ゲームがなかったら、息子の心は壊れてしまっていたかもしれない。
そう思うと、一概に悪いとも言えません。
「問題はゲームじゃなくて、ゲームに頼らざるを得ない状態」
だったのかもしれません。
環境を変えたきっかけ
転機になったのは、実家に戻って仕事をセーブしたことでした。
全てのきっかけは、娘の
「前に住んでいたところに帰りたい」
という一言でした。

その一言で、止まっていたものが動きました。
子どもをもう一度転校させて実家に帰る。
そして、施設に入れた息子を引き取る。
大きく環境が変化する。
動いてしまったら、後戻りはできない。
一度失敗してるので、すごく悩みました。
でも、もう一度やり直すにはこの方法しかないと思って踏み切りました。
そのときのことは、別の記事にまとめてます。
それまでずっと仕事優先で、
子どもとゆっくり向き合う時間がほとんどなかった。
失業保険をもらいながらしばらく休んで、
初めて子どもたちと過ごす時間が増えました。
子どもたちが生まれてから、
あんなにゆっくり一緒にいられたのは初めてだったかもしれません。
息子も最初は外に出たがらなかったり、すぐ帰りたがったりしていました。
それでも、少しずつ一緒に過ごせる時間が増えていきました。
親子の関係も、ぎくしゃくもしてたし、たくさん衝突もしました。
でも一緒に出かけるうちに、少しずつ変わっていきました。
映画を見に行ったり、動物園に行ったり。
同じものを見て、一緒に笑う。
帰り道に自然と会話が生まれるようになってきました。
家の中の空気が、
少しずつ変わっていきました。
今の息子の様子
今では外出のときにゲームを家に置いていくことも増えました。
どこに行くにも一緒についてきてくれるようになりました。
関係が改善した後も、最初の頃は、
ゲームは夜12時までというルールを決めていました。
以前は制限時間を決めても守られなかったのに、
今は自分から早めにお風呂に入って準備するようになりました。
同じルールでも、関係が変わると全然違うんだと実感しています。
そして、今ではスマホもゲームも制限は外しています。
自分で翌日のことを考えて辞め、そして眠る。
これができるようになりました。
ゲームの話を自然にできるようになったのも変化のひとつです。
以前は避けていた話題でしたが、今では
「このゲーム面白いよ」
と教えてくれることもある。
ゲームへの執着が落ち着いたのは、制限したからじゃありませんでした。
家族の関係が変わっていくうちに、自然とそうなっていきました。
まとめ
不登校の子どもがゲームばかりするのは、
単なるわがままや怠けではないことが多いと思います。
現実から逃げたい。安心できる場所がない。
そうした気持ちが、ゲームに向かわせていることがあります。
あの頃の私は、やめさせることばかり考えていました。
でも本当は、
なぜそこまでのめり込んでいるのかを見るべきだったんだと思います。
ルールは関係が整ってから機能するものだと、今は思っています。
関係が壊れているときに作ったルールは、守られませんでした。
遠回りに見えても、
子どもが安心できる環境を作ることが先だった。
私はそれに気づくのに、
時間がかかりすぎました。


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