「自分が毒親かもしれない」と気づいたときに読んでほしい話|変われなかった私が変わるまで

私の話

「自分は毒親かもしれない」と思ったことはありませんか。
子どもを苦しめているかもしれないのに、どうすればいいのか分からない。
変わりたいのに変われない。そんな気持ちを抱えていませんか。

私も、そうでした。


私の母は毒親だったのかもしれない

ある時、私の母親は「毒親」かもしれないと思い始めました。
私の母はきっと自分を毒親だなんて思っていなかったはずです。

「あんたなんて産むんじゃなかった。」「子どもは親の所有物だ。」ってよく言われました。
家にはあまりいませんでした。一緒に出かけたこともあまりありません。

それでも、自分の受け取り方が悪かっただけなんじゃないかと思ってしまうこともありました。
あんなに嫌だったはずなのに。

そして、自分の行動を振り返っていたら、もしかしたら私自身も子どもを苦しめる親になってしまっているかもしれないと思いました。

自分も毒親かもしれないと思った瞬間

「自分が毒親になっているかもしれない」と考え始めたのは、息子が不登校になり、いろいろあって施設に入れた頃でした。

(息子を施設に入れたときのことは、別の記事に詳しく書いています。)
「息子を施設に入れた話|限界だった私が下した決断と、後悔」

私が子どもたちとしっかり向き合ってこなかったから、こんなことになってしまったのかもしれない。そう思い始めました。
私はずっと子どもたちをしっかり育てているつもりになっていただけでした。

それまではずっと気づかなかった。いや、気づきたくなかったのかもしれません。


子どもより自分を優先していた

私が何かをしているときは邪魔をしないで欲しかった。
娘とはまだ会話ができたけど、息子の話は一方的に自分の興味のあることだけを話すので、内容がよく分からなくてあんまり聞くのが好きではなかった。
適当に相槌だけ打って聞き流してしまうことや、「その話よく分からないからいい。」と終わらせてしまうことも多かった。

正直に言うと、子どもに対して愛情が持てない時期がありました。
もちろん我が子なので特別に思う気持ちはありましたが、それは愛情とは別でした。
義務感だけで育てていた時期があります。

私は今までずっと子どもより自分を大事にして生きてきた。
そう気づいたとき、自分が毒親になっていると感じました。

子どもに興味を持って接することができていたかというと、できていなかった。
それは事実だと思っています。


母とは違う形で、同じことをしていた

私の母は、私に全く興味がありませんでした。
いつも遊びに行っていて、家にいなかった。

私は母みたいに子どもを置いていつも遊びに行ったりはしませんでした。その点は違う。
だけど子どもとどこかに出掛けることも少なかったように思います。

でも、子どもに興味を持って接することができていなかったという点では、母と似てしまっていた部分があると思っています。

あんなになりたくなかったのに、形は違えど、子どもを苦しめる親になってしまっていた。
その絶望感は、かなり大きかったです。


気づいても変われなかった

「自分が毒親かもしれない」と気づいた後も、しばらくは変えられませんでした。

何からしたらいいのか分からない。
今更子どもに対して態度を変えることが出来なかった。
自分の変な意地があったのかもしれないし、拒否されるのが怖かったのかもしれない。
話しかけようとして、やめたこともありました。

わかっていても変えられない。そのもどかしさがありました。
間違いに気づいてもその正し方が分からなかったのです。

「このままじゃダメだ、しっかりしなきゃ」という気持ちが本当に強くなってから、少しずつ自然と変わっていきました。
何か特別なことをしたわけではなくて、その気持ちが行動を変えていった感じでした。


手遅れになる前に変わりたかった

変わろうと思えたのは、自分の経験が頭をよぎったからです。

私は物心ついた頃から母が好きじゃなかった。
私が中学生の頃はまだ私も母に対して歩み寄ろうとしたこともあったし、関係修復が出来るチャンスはありました。それを望まなかったのは母でした。
きっと私に甘えていたのだと思います。
もう母を好きだと思える日は来ないと思っています。

親子だからといって、どんな扱いをしてもずっと「親子」でいられるわけじゃない。
子どもが親を信頼しなくなったとき、その関係は変わってしまう。
そして「親子」だからといって無条件に関係を修復出来るわけでもない。
自分がそうだったから、わかっていました。

子どもたちに「母親を信用できない」「困ったときに頼れない」「素直に甘えることができない」という思いをさせたくなかった。
手遅れになる前に、関係を改善したかった。
その気持ちが、変わるきっかけになりました。

気づいたあと、少しずつ変わった

毒親に育てられた人が、必ず同じことを繰り返すわけではありません。

ただ、育てられた経験がないと、どう育てればいいかわからないことがあります。
私がそうでした。知らないから、できなかった部分があった。

気づいたことで、少しずつ変われた。それは事実です。

私が最初にやったのは、子どもに「可愛い」と伝えることでした。
「好き」とは思えなかったから、言えなかった。
でも「可愛い」とは思っていた。
だから、嘘じゃないその一言だけを伝えることから始めました。


今、思うこと

今の私は、あの頃とは違います。

子どもへの愛情を感じられるようになりました。
子どもたちのことが大事だと、ちゃんと思えています。

完璧な親ではないけれど、あの頃よりは子どものことが見えるようになってきた気がします。

最近、息子が晩ご飯を作るときに手伝ってくれるようになりました。
娘は洗い物を手伝ってくれるし、寂しくなると私の布団に潜り込んできます。
三人で出かけることも増えました。

あの頃には想像できなかった光景です。手遅れじゃなかった、と思える瞬間です。

毒親育ちでも、自分が毒親になってしまっていても、気づいたときから変わることはできる。
私はそう信じています。

私の場合は、優しい言葉をかけるより先に、自分の行動を変えることからでした。

完璧な言葉じゃなくていいと思っています。
私は、たった一言からでした。

もともと人を頼るのが苦手だったし、こんなことを話せる相手もいなかった。
私は誰にも相談できず、一人で抱えていました。

でも今思うと、一人で抱え込まずに誰かに話してみることも大事だったと思います。
自治体の相談窓口でも、スクールカウンセラーでも、話を聞いてもらえる場所はあります。
完璧に解決しなくても、話すだけで少し楽になることがあります。

「自分が毒親かもしれない」と気づいて検索しているあなたは、すでに変わろうとしている人だと思います。
気づいていない人は検索しないから。

この記事が、同じように悩んでいる誰かに、少しでも届いたら嬉しいです。

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