自己肯定感が低いまま親になった私が、子育てにずっと自信を持てなかった話

私の話

不登校の子どもを持つ親御さんの中には、
「自分が上手く育てられなかったから学校に行けなくなってしまったのかもしれない」と感じている方も多いと思います。

私もそうでした。
でも今振り返ってみると、その自信のなさは過去の経験から来ていたものでした。

「自己肯定感が低いまま子育てしている」
そんな悩みを抱えている方の参考になればと思います。

母に愛されているという自信がなかった

今考えれば私の母は、私にあまり関心がなかったように思います。

家にいないことも多く、子どもの頃の私は放置されることが多い環境でした。
愛されているという自信が持てないまま育ちました。

物心ついたときから、公園で一緒に遊んでもらった記憶もありません。
困ったことを相談した記憶も、向き合ってもらった記憶もない。

一方で、母は支配的な部分もありました。
自分の思い通りに人を動かそうとする。
脅すような言い方で言うことを聞かせる。
「子どもは親の付属物だ」と言われたこともありました。
そういう育てられ方をしたので、私はいつの間にか母の言う通りに動くようになっていきました。

その結果、自分で考えて自分の人生を決めることが苦手になりました。
誰かに言われたから動く、状況に押されて動く。
自分の意志で選んでいる感覚が薄いまま大人になっていきました。

愛されることが当たり前じゃなかったから、愛されているときにそれを素直に受け取ることも苦手でした。
誰かに優しくされると、裏があるんじゃないかと疑ってしまう。
そういう自分がまた嫌になる。そんなことを繰り返していました。

人との距離の取り方が分からなかった

自己肯定感が低いまま大人になったことで、人間関係も浅く狭くなっていきました。

昔から人付き合いが苦手で、一歩踏み込んで仲良くなることができなかった。
大人になってからは、意識的に人と距離を置くようになっていきました。
ボロが出るのが怖かったから。

自分のことも大事にできなかった。
自分のことを大切にするという感覚が、正直よく分かりませんでした。
自分のことが好きではなかったから、大切にする理由も見つけられなかった。

友達と呼べる人がほとんどいなかったし、困ったときに頼れる人もいなかった。
子育て中も誰にも相談できなくて、一人で抱え込むしかなかったのは、そういう背景もあったと思います。

そういう状態のまま、私は親になりました。
何も分からないまま。

子育てにずっと自信が持てなかった

私は、子育てにいつも自信が持てませんでした。

子どもが小さい頃は、私の言う通りに動いてくれていたのでなんとかなっていました。
でも子どもが自我を持ち出してから、状況が変わっていきました。

子どもが自分の意に沿わない行動をするようになると、どうしたらいいか分からなくなっていきました。

母は私を脅すようにして言うことを聞かせていたけれど、子どもたちにはそうしたくなかった。
子どもたちには、私のように育ってほしくない。
同じような育て方はしたくない。

でも、子育ての見本を学んでこなかった私には、どうやって育てればいいのか分かりませんでした。

私は、母に困ったことを相談したことがありませんでした。
向き合ってもらった記憶もありません。

だから、子どもとの向き合い方がわからなかった。
誰にも教わってこなかったからです。

うまくいかないことが、すべて自分のせいに思えた

子育てがうまくいかないと感じるたびに、「やっぱり私が悪いんだ」という気持ちになっていきました。

「ちゃんとできている」と感じた瞬間が、ほとんどなかった。
何かうまくいっても、どこかで「でも本当はダメなんじゃないか」と思ってしまう。

自己肯定感が低いと、うまくいかないことの原因をすべて自分に向けてしまいます。
子どもが言うことを聞かないのも、学校に行けなくなったのも、全部私のせい。
そういう思考のクセが染み付いていました。

責めても答えは出ないのに、責め続けてしまう。そのループがずっと続いていました。

自己肯定感が低いことには、ずっとなんとなく気づいていました。
でも具体的に何かしようと行動したことはなかった。
徐々に「私の人生がうまくいかないのって、自己肯定感が低いせいなんじゃないか」
と考えるようになっていったけれど、どうすればいいのかも分からなかった。
気づいているのに変えられない、そのもどかしさもありました。

自分が育てない方が、子どもにとっていいんじゃないか

子どもが学校に行かなくなり始めた頃から、こんなことを考えるようになっていきました。

「私が育てない方が、子どもにとっていいんじゃないか」

自信が持てない、うまくいかない、子どもとの関係も壊れていく。
そういう状況が重なって、自分が親でいることへの疑問が出てきていました。

この気持ちの先で、私はある選択をしました。
子どもを施設に預けるという決断です。

そのときのことは、かなりしんどい選択でしたが、正直に書いています。
息子を施設に入れた話|限界だった私が下した決断と、後悔

今、あの頃の自分に思うこと

自己肯定感の低さは、一日で変わるものではありません。
今でも自信が持てない瞬間はあります。

ただ、あの頃と今で変わったことがあります。
「うまくいかないことがすべて自分のせい」という思考が、少しずつ薄れてきた気がします。

子どもの不登校は、私だけのせいではなかった。
そう思えるようになるまで、時間がかかりました。

時間がかかっても、変われることがある。

ダメな母親だっていい。
完璧な母親になれなくてもいい。
そう思えるようになるまでに、時間がかかりました。

自己肯定感が低いまま親になることは、珍しいことではないと思います。
でも、そのことに気づいているだけで、少し違う関わり方ができるかもしれない。
あの頃の私に伝えられるなら、そう言いたいです。

今の私は、少なくとも自分のことを嫌いだとは思わなくなりました。
自分を大切にするということの意味も、少しずつわかってきた気がします。
依存するような恋愛もしなくなりました。
完全に変わったわけではないけれど、あの頃よりは確実に前に進んでいます。

この記事が、同じように自分の育て方に自信が持てない親御さんの、少しの安心につながれば嬉しいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました